豊能障害者労働センター

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インタビュー
人と人がお互いに生かしあう働き方を作ること

2024.03.28

人と人がお互いに生かしあう働き方を作ること

労働センター入社のきっかけなどお聞かせください。

(代表 小泉祥一 写真:右)
「重度の障害があっても、人として当たり前に働いて生活費を稼ぎたい」
養護学校時代に出会った健常者の仲間と1982年に、豊能障害者労働センターを立ち上げました。

(副代表 新居良 写真:左)
もともと研究者を志していましたが、体調をくずし進路を模索しているときに、障がい者と共に働く仕事に出会いました。障害を持つ仲間の解き放っていくエネルギーに、こういう人たちと一緒に働けたら幸せだなと思いました。

これから豊能障害者労働センターで働く人にお伝えしたいことは?

(小泉)
私は、今でも、各お店の集金などで、電動車椅子で街中を走りまわっています。
通勤時の駅や銀行でも、みんな、自然と私とかかわり、サポートもしてくれます。
障がい者と一緒に働いてください。別に、特別なことではありません。

(新居)
WBCで活躍した日本チームの栗山秀樹監督は、「選手の『らしさ』というのは、ベースにあるのは人間だと思うんです。その人そのものを生かしてあげるというベースがあれば、何かが生まれると思っている。監督とは、『人生かし』だと思っています」と語られました。「人と人がお互いに生かしあう働き方を作ること」これが、私たちの時代のキーワードだと思います。

今年の4月から6月にかけて、旧「キャベツ畑」を「キッチン虹のうつわ」として、改装リニューアルします。厨房もお店もかなり手を入れます。みんながより働きやすい職場を作ること、これが改装目的の柱です。必要な機器を入れ、動線を整理し、余裕を生み出すことで、『人生かし』の土台を築きます。人と人が生かしあうとき輝きが生まれ、また新たな輪が広がる。私たちは、そのことを障害のある人とない人がともに働くことから学んできました。「キッチン虹のうつわ」もそんな場をめざしています。

みんなで、働いて、みんなで、経営する。しっかり働いて、しっかり休んで、振り返る余裕を持って、人も自分も生かしていける職場を、私たちと一緒に作っていきませんか。