STORY
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2023.07.27
2019年11月、独立前に勤めていた会社の3人の同僚と共に、当社を立ち上げました。独立を決意した理由は、会社の方針が変わったことで、仕事のやりにくさを感じる場面が増えたり、お客様が不利益を被る可能性が出てきたりしたためです。
独立当初は海外でのプロジェクトをメイン事業に据えるつもりだったのですが、コロナ禍という未曾有の危機に直面。事業計画そのものを見直したり、事業の軸を国内にシフトするため奔走したりと、当時は色々苦労もありました。
しかしその一方で、良い出来事があったのも事実です。長い歴史や豊富な実績を持つ同業他社もある中で、設立間もない当社に信頼を預けてくださる企業様と巡り会えたことは、思い切って独立して良かったという実感を得られたと同時に、これから会社を経営していく上での自信にもなりました。
(代表取締役 杉本 淳典)
新人の方にいつもお話するのが、レンガを積む仕事の例え話です。「何をしているのですか?」という問いに対して、「レンガを積んでいます」「レンガを積んで壁をつくっています」「レンガを積んで建物をつくっています」これら3つの回答を例に、仕事をする上での意識の持ち方をお伝えしています。
まず1つ目の「レンガを積んでいます」という回答ですが、これでは、何も考えずに与えられた作業を坦々とこなしているだけ。仕事の役割や目的を理解できていなければ、やりがいや責任感は生まれてきません。
次に、2つ目の「レンガを積んで壁をつくっています」という回答について。壁をつくるためにレンガを積んでいる=船を動かすためにボイラーを整備している、という感覚は決して間違っていませんが、当社では、その先の社会とどう繋がっているのかも意識してほしいと考えています。
そして、2つ目の回答から更に一歩踏み込んだ考え方をしているのが、「レンガを積んで建物をつくっています」という3つ目の回答です。ボイラーの整備が船の安全な運航に繋がり、ひいては、人や物資の移動といった形で世界中を繋ぐことにも貢献している――
このように、自分の仕事が世の中とどのようにリンクしていて、どのような責任を果たしているのかを考えながら取り組める人材を、当社では求めています。
現在は国内のお客様が中心ですが、今後は海外のお客様とも一緒に仕事をしていきたいと考えています。また、これまでに培ってきた技術力やノウハウを活かして、船舶ボイラー以外の設備メンテナンスなど、新たな事業領域の開拓も進めていきたいです。